フライトスクールの選び方 その5 基本編(試験官 エグザミナー)
今回はフライトスクールの選び方を試験官の面から書いていこうと思います。
試験官とは?
FAAの免許を取得するには最終試験に合格する必要があります。
最終試験を受験するための許可はフライトスクールの選び方 費用編 その4(インストラクター)でお伝えした通り、インストラクター(教官)に権限が与えられています。
最終試験は口頭試験(オーラル)パートと、実地試験(フライト)パートに分かれています。試験官はFAAの職員もしくはFAAに認定された試験官(DPE:Designated Pilot Examiners)が担当します。
FAAの職員の場合は予約を入れ飛行機を準備することで受験は可能ですが、FAA職員は多忙なため予約が2ヶ月、3ヶ月先という場合があります。
そこでほとんどの受験生はDPEを利用します。
DPE: Designated Pilot Examiner
DPEとはFAAに公認された民間人のことで、FAA職員の代わりに最終試験を行うことができます。2018年の9月まではDPEはそれぞれ管轄するエリアがありましたが、それ以降は全米のどこでも全てのDPEが試験を行うことができるようになりました。
全米各地にDPEはいます、DPEも人であるのであってはならないことですが合否は感情に左右されることがあります。
感情に左右されず明確な基準を持って合否を判断するのが当然のことですが、各地の訓練生の話を聞くと機嫌が悪かったので落とされた話や、何かしらの言い訳をつけて勝手にキャンセルされたなんて話も聞きます。
受験料は通常1ライセンスにつき500ドルから700ドルです。不合格になった場合は通常は半額以下の受験料になりますが、金額設定はDPEに一任されていますので受験料も考慮する必要があります。
試験官の予約
受験要項を満たし教官に受験の許可をもらうと試験官の予約をとります。
ここで問題になるのがいつ受験が可能になるかです。合格基準がしっかりしている人気の試験官は予約でいっぱいです。1ヶ月待ちならまだ良い方で、2ヶ月、3ヶ月先なんてこともあります。試験を受けるために遠くの空港に行かないといけない地区や、そもそも試験官がいないので別の空港から試験官を呼ばないといけない島もあります。
オススメなのは判断基準がしっかりしている試験官がいる訓練校を選ぶということです。
クリスタルエアログループ
クリスタルエアログループにはDPEがいます。2018年1月まではデイヴィス夫妻共に試験官でしたが、夫のトムが試験官を引退したため現在は奥さんのグディのみが試験官を行なっています。
北部フロリダでは知らない人がいないと言われているデイヴィス夫妻です。グディは試験の判断基準が明確でFAAにも一目置かれているDPEです。
当然のことながら人気のDPEであるため2ヶ月先まで予約で埋まっている時期もあります。
しかし、ジープラスフライトスクールを始めクリスタルエアログループの訓練生は特典があります。訓練の終了時期を予測して最終試験の予約を入れることが可能です。
さらにプロパイロットを目指す訓練生の場合は、先の過程の訓練を前倒しして行うことができます。急遽キャンセルが入った場合はチェックライド(最終試験)をねじ込むこともできます。
つまり公認の試験官が常駐しているため、試験官の都合ではなく訓練生の都合で訓練の予定を組むことが可能です。
今回のまとめ
訓練校を選ぶ際は評価の高い試験官が常駐している訓練校を選びましょう。
もしも試験官が常駐していない訓練校を選ばなければならないなら、試験官は誰なのかを聞きましょう。試験官の名前を検索すると評価しているホームページが出てくるはずです。さらに受験料やキャンセル費用など詳細を聞きましょう。
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