フライトスクールの選び方 費用編 その4(インストラクター)
前回までの、フライトスクールを選ぶ基準をまとめると、
- アメリカ連邦航空局に認可された訓練校
- 訓練機体はC172やPA28などの事業用まで一貫して使用できる機体
- 機体のレンタル費用は保険や燃料代も込みで相場であること
- 忙しくない無管制空港で、訓練空域が近くにある空港
これらの条件に合致する訓練校になるとかなり限られてくると思います。
以前のブログはこちらから、
フライトスクールの選び方 費用編 その1(認定校・使用機体)
フライトスクールの選び方 費用編 その2(機体レンタル費)
フライトスクールの選び方 費用編 その3(拠点空港)
では今回からは上記の条件にあっている訓練校で更に絞り込みをする場合に、考慮すべき項目について書いていきたいと思います。
考慮すべき項目をあげると、
- 教官(インストラクター)
- 訓練施設(修理や点検などを行う施設)
- 学科試験会場
- 試験官
- 生活環境
- 物価・治安
などが挙げられます。フライトスクールの選び方 費用編としているので、今回と次回で費用編は終わらせ、それ以降は環境編とかにして各項目について書いていこうと思います。
それでは今回は教官(インストラクター)について費用面から書いていこうと思います。
費用面から見る教官(インストラクター)について
飛行訓練を行うわけですから教官は当たり前ですが必要です。教官からサインをもらわないと試験を受けることもできません。
教官には飛行訓練を行うことのできる教官と、座学のみを教えることのできる教官の2つがあります。
飛行教官には計器飛行や、多発機を教えることのできる教官がいます。それぞれに独立した免許を取得する必要があります。
教官の免許取得はなかなか大変です、、、
私はCFI,CFII,MEIの免許を持っておりタイプレートのいらない陸上機は全て教えることができます!!私自身は教官の免許よりも計器飛行の免許取得の方が難しかったです。
教官っていうのはFAAに認められていて、訓練生免許を発行できたり、受験の許可を出したりと大きな権限を与えられています。
教官が認めなければ、訓練生は次のステップに進むことができません。
後ほど重要になるので強調しました。言ってしまえば教官の立場は訓練生より圧倒的に上の立場です。
教官のタイプを知る
飛行教官は大きく分けて4種類に分類することができると思います。
- エアラインに行くための飛行時間を稼ぐために教官をしているタイプ
- 仕事を退職して、人生の余暇を教官として過ごしているタイプ
- 本業は別にあり、副業として教官をしているタイプ
- 教官という仕事が大好きで教官をしているタイプ
1番のタイプがもっとも多いタイプの教官です。
エアラインパイロットになるための応募資格として、多発機の事業用計器飛行の免許を持っていて総飛行時間が1000時間、機長時間が500時間などがあります。通常は250時間で全ての免許を取得しますが応募資格の時間を貯めるために教官をしているタイプです。年齢が若い教官が多い。
2番のタイプの教官は、軍人上がりやエアラインパイロット上がりなど比較的経験豊富なパイロットが多いです。中には全く別の世界から退職後に1から全ての免許を取得した教官なんかもいます。こんな人は4番のタイプでもあります。
3番のタイプの教官は、空いている時間にパートタイムで教官をしているタイプでライフワークがなかなか複雑な人が多い印象です。
4番のタイプは、あまり見かけませんが少なからずいます。私もこのタイプであると信じています。あまり見かけない理由として4番タイプの教官は最終的に試験官になり、人に教えることをあまりしなくなるからです。
タイプ別で費用面について考える
教官っていうのはFAAに認められていて、訓練生免許を発行できたり、受験の許可を出したりと大きな権限を与えられています。
教官が認めなければ、訓練生は次のステップに進むことができません。
このことは紛れもない事実です、安全に飛行することが確認できなければ私も次のステップに進むことを認めません。
まず大前提として飛行訓練の主役は訓練生です。
このことを理解していない教官が多くいます、教官と訓練生は対等でなければならないですし、教官の都合や主義を訓練生に当てはめてはなりません。
このことは飛行教官の学科試験や口答試験で散々やったはずなのに忘れてしまう教官が多くいます。
あってはならないことですが、教官の都合で意図的に訓練生の力量を認めず追加講習を行う教官がいます。
エアラインを目指す若い教官は自身の飛行時間を稼ぐために追加講習を行い、人生の余暇を過ごす教官は自身のやり方にそぐわなければ、たとえ適切に飛行していたとしても追加講習を課します。パートタイムの教官は訓練生の進捗状況ではなく、自分の都合で訓練のスケジュールを組むので訓練生の技術向上に時間がかかり結果として追加講習が必要になります。教官の仕事が好きで好きでたまらないタイプの教官も独自の理論に訓練生を当てはめ訓練をすることで結果として追加講習が発生することもあります。
どのタイプの教官であっても訓練生を最優先に考えていなければ結果として費用は多くかかってしまいます。
教官も人ですので訓練生と合う合わないが必ずあります。人間関係ですので難しいですが、大前提として訓練生のことを最優先で考えてくっる教官かどうかを見極める必要があります。
今回のまとめ
訓練校をインストラクターで選ぶ場合は、4番の教官という仕事が大好きで教官をしているタイプの教官で、訓練生のことを最優先で考えてくれる教官がいる訓練校を選びましょう。更にこのようなタイプの教官が多くいる訓練校だと最高です。
次回は費用編の最後で生活費や物価など面から書いていこうと思います。
次のブログは
フライトスクールの選び方 費用編 その5(生活費・滞在費・生活環境)
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