フライトスクールの選び方 基本編 その1.5(I-20とTSA)

前回のブログからフライトスクールの選び方基本編を始めました。
今回は前回お伝えした通りI-20とTSAのトレーニングリクエストについてお話ししていこうと思います。

訓練開始前に必要な手続き

毎回お伝えしていますが、飛行訓練を行う場合はM-1 VISAが必要です。それ以外にも必要な手続きがありますのでお伝えしていきます。

訓練前に必要な手続き一覧

  1. 訓練校の受け入れ許可(I-20)
  2. M-1ビザ申請
  3. TSAフライトトレーニングリクエスト申請
  4. 大使館面接
  5. TSA フライトトレーニングリクエスト許可
  6. 指紋採取

それでは一つ一つ説明させていただきます。

1.訓練校の受け入れ許可(I-20)

まずはFAAの認定校に受け入れてもらう許可を取ります。許可されるとI-20という書類を発行してもらい、郵送してもらいます。I-20には訓練に必要な期間や費用などが記載されています。I-20の有効期間は最長12ヶ月です。

このI-20はM1ビザを所有しているものは必ず同時に持っていなければならないものです。M1ビザの有効期限は最長5年です。しかしM1ビザでアメリカに入国する際は必ずI-20も持っていなければなりません。

M1ビザは5年間有効だが、M1ビザで入国する際は毎回I-20をいっちょに持っていなければならない。I-20の有効期間が失効すると再度発行してもらう必要がある。

2.M-1ビザ申請

I-20が郵送されると、オンラインでビザの申請を行います。
申請方法は前回のブログでアメリカ大使館の公式Youtubeを載せていますので、そちらで確認してください。

前回のブログはこちらから 
フライトスクールの選び方基本編 その1(渡航および訓練申請・日本での座学)

3.TSAフライトトレーニングリクエスト申請

https://www.flightschoolcandidates.gov/

上記のURLからアカウントを作成し、フライトトレーニングリクエストを申請します。自家用、計器飛行、多発機の免許取得する際は必ずリクエストを申請し、許可されなければなりません。

4.大使館面接

ビザの申請をオンラインで完了させ、申請費用等を払い込むと大使館面接の予約ができるようになります。大使館では形式張った面接ではなく、大使館職員と窓口越しにインタービューを行います。ここで大使館職員にビザ発給の適性があると認められるとビザが発行されます。

5.TSAフライトトレーニングリクエスト許可

フライトトレーニングリクエストを申請して認可されて初めて訓練を開始することができます。アメリカに渡米後にこちらもオンラインで最終申請を行います。

6.指紋採取

最後に飛行訓練前に指紋を採取し提出します。

ここまで読まれた方は特段難しい話ではないという印象を持っていると思います。実際煩わしい作業ですが、順序を追って行うと個人でもできることです、しかし、色々と落とし穴があります。

訓練開始前の手続きでの落とし穴

煩わしい作業ですが、順序を追って行えば難しいことではありません。

落とし穴その1 I-20の期間と訓練費用

I-20は最長12ヶ月有効です。期間は全て訓練校が設定します。I-20を発行するごとに発行費用を請求する訓練校もあります。発行費用とは別にアメリカ政府に登録費用を200ドル支払う必要がります。3ヶ月や半年単位で期間を区切られるとその都度費用がかかります。発行費用はビザが有効な限り1度きり、期間も最長の12ヶ月で発行してくれる訓練校ではなければ、発行のたびに別途費用が必要になります。

もう一つの落とし穴は訓練費用です。M1ビザでの就労は一切認められておりません。訓練費用、生活費を全て自前でまかなえる必要があります。その証明となるのが大使館面接に必要となる銀行の残高証明です。

訓練中に就労する必要がないくらい貯蓄があることを証明できなければM-1ビザが発給されない場合もあります。酷いところは一括で日本で数百万円を受け取って、残高証明の話をしないところもあります。一括で支払うことは絶対にやってはダメですし、万が一支払わなければならければ支払う前に残高証明を取得しておきましょう。

ビザの期間と転校手続き

ビザの期間は最長5年とお伝えしました。

実際に訓練校に行ってみたところ全く飛べない、生活環境が合わない、教官が合わない、聞いていたことと違うなどの理由で転校を考えることもあると思います。

転校が可能なのはアメリカに入国してから半年以内です。

半年を過ぎると、訓練開始前に必要な手続きを再度1から行う必要があります。転校を視野に入れるのであれば必ず半年以内にしましょう。中には半年ルールを悪用して半年までは優先的に訓練を行うがそれ以降は優先度が下げられるなんていう訓練校もありますのでご注意ください。

今回のまとめ

訓練開始前に必要な手続きは複雑でめんどくさいですが、順序を追えばそんなに難しいことではない。落とし穴があるので注意が必要です。

ジープラスフライトスクールでは、日本人教官が訓練を行うことはもちろんですが国内での事務手続き、アメリカでの生活等全てをサポートいたします。

次回は基本編に戻って話を進めていこうと思います。

飛行訓練の一コマの写真です
クロスカントリーでの一コマ

次のブログは
フライトスクール の選び方 基本編 その2(訓練施設 FBO、校舎、学科試験施設)

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