フライトスクール の選び方 基本編 その3(訓練機体)

今回はフライトスクール の選び方 基本編その3として訓練機体について書いていこうと思います。

費用編と重複するところがありますがより詳細に書いていこうと思います。

費用編については下記リンク カテゴリーより読んでみてください。
フライトスクール の選び方 費用編 一覧

訓練機体

訓練機体に関してはフライトスクール の選び方 費用編 その1(認定校・使用機体)でも書きましたが、ここではより詳細に書いていこうと思います。

費用編その1でお伝えした通り、訓練機体は自家用から計器飛行、事業用まで一貫して使用できるものを訓練機として使っている訓練校を選びましょうとしました。

C172やPA28などが望ましいです。C150やC152は2人乗りで通常事業用過程で時間を貯めるために使用されます。パワー不足であったり装備が最低限どのものしかついていないようなものであるため初期の訓練では適していません。

世界で最も生産されている小型飛行機です。アメリカのセスナ社が設計開発したモデルです。日本では一般的に小型の飛行機をセスナ機と呼びますが、セスナとは飛行機メーカーの名前です。小型機の代名詞になる会社ですのでいかに知名度が高いかがわかると思います。Cessna 172(セスナ172)とは型番のことで、この機体の名称はSkyhawk(スカイホーク)です。

Cessna 172 Skyhawk

Cessna172には172から始まり172A、B、Cと続き現在の最新モデルはS型です。今現在一般的に使用されているのはM型、N型、P型、R型、S型です。型式によってエンジンやフラップなどのマイナーチェンジがありますが、使用はほとんど一緒です。

訓練機セスナ172の写真です
クリスタルリバーの訓練機 C172 N型

訓練機体の装備、計器について

Cessna 172について少し知識が増えたと思いますが、上記の内容は訓練においては特段意味を持ちません。

訓練において重要なことは訓練機体にどのような装備がなされているかです。

当たり前ですが速度計、高度計、方位磁針などは当然ついていなければなりません。FAAでは有視界飛行で飛ぶ飛行機において、最低限度搭載しておかなければならないもののリストがあります。『A TOMATO FLAMES, FLAPS』という頭文字を組み合わせたアクロニウムがあります。 この辺はおいおい語っていこうと思います。

最低限度の装備で飛行可能ですが、この最低限のリストの中にはなんと無線の装備の記載がないんです。無線がなくても飛行機は飛んで大丈夫です、、、、

話がそれました。訓練機は当然無線の装置を搭載しています。話をする為の無線(Com: Communication)、ナビゲーション用の無線(Nav: Navigation)です。それぞれ周波数帯が異なっています。ここで問題なのが無線装置をいくつ搭載しているかと言うことです。

無線装置は最低4つ??

私個人の意見ですが通信用に2つ、ナビゲーション用に2つの合計4つは最低でも必要と考えます。さらに無線の周波数をそれぞれ実際に使っている周波数、次に使う為の周波数と2つ入力できる装置であることが望ましいです。

訓練校の中にはCom, Navの無線がそれぞれ一つと言う訓練機を使用しているところもあります。この場合ですと、Comでは交信を行いますが、天気情報を聞く場合は一旦周波数を変更する必要がります。変更しているときに呼びかけがあった場合はどうなるでしょうか?

もちろん聞こえません。訓練動画でも公開していますが、天気情報は30秒以上流れます。30秒間無線交信から離れるのは危険ですね、天気を聞いている間に重要な無線が飛んでいて事故に遭ったりなんかしたら終了のお知らせです。

もちろん有視界飛行で飛んでいる場合は安全確認は機長の責任ですが安全に越したことはありません。

NavにはVORやILS/LOCなど目的地や目的の滑走路に導いてくれる周波数を利用します。ここでも1つだとその計器が壊れた場合は目的地に到達できるでしょうか?慣れた空域であれば目標物を探して空港に辿り着けるでしょうが、初めての空域ですと目的地までたどり着けず、運が良ければどこかに不時着、最悪の場合墜落です。

C152をオススメしない理由

ではなぜ私がC152での訓練をオススメしないかと言うと、最低限の装備しか搭載していないことがほとんどだからです。
訓練校は維持費の安さからC152を導入しているところがほとんどです。維持費を抑えるためにC152を使っているのに、そこに設備投資をして無線を4つ搭載するでしょうか?そんなことをするならおそらくC172に買い換えると思います。

慣れた空域、拠点空港の近くを飛行する為だけにC152を利用することは全く反対しません。しかし自家用の訓練でC152を使うのは特に意味があるのかと思います。プロパイロットを目指すのであれば、計器飛行を取得しなければ就職は難しいでしょう。計器飛行でC152を使っているところは見たことも聞いたこともありません。ほとんどがC172に乗り換えます。

C152とC172は勝手がだいぶ違います。慣れるまでに時間が必要なら最初からC172で訓練を行うべきです。

GPSについて

近年ではスマホでもGoogleナビなどGPSを利用することが当たり前になってきています。飛行機の世界でもGPSは主流になってきています。訓練機体にGPSが付いていないと使い方がわからないですよね?GPSの装置がついている機体とそうでない機体は安全度、理解度、習熟度にかなりの差が生じます。将来的にプロパイロットとして就職したいのであればGPSアプローチができて当然です。訓練の段階から慣れ親しんでおくことは大きな利点となります

グラスコックピットとアナログ計器

近年ではGarmin 1000を使用して、エアラインのように計器情報が全てモニターに表示されるグラスコックピットの小型機もあります。昔からの6パックと呼ばれるアナログ計器の進化系です。同じ値段でレンタルできるのであれば最新鋭のグラスコックピットで訓練を行ってもいいと思います。ただしアナログ計器からグラスコックピットへの移行はあまり難しくないですが、逆は苦戦するようです。グラスコックピットの利点は一目で全ての情報を認識できる点だと思います。
アナログ計器では目線を常に変えて計器情報を判断する必要があります。

訓練機セスナ172のコックピット
クリスタルリバー訓練機 C172のコックピット内

今回のまとめ

今回は訓練機体について書きました、やはり費用編と同じになりますが自家用から計器飛行、事業用の訓練を一貫して行える機体で、C172やPA28を使用しているところがオススメです。

訓練校を選ぶ際は訓練校にレンタル費用に加えて、使用機体と装備の内容を聞くことをオススメします。

次回は訓練校の機体の保有数、整備部門の有無について書いてみようと思います。

飛行訓練風景
飛行訓練の様子

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フライトスクール の選び方 基本編 その3(訓練機体)” に対して2件のコメントがあります。

  1. なかたなお より:

    何度もすみません。
    早くて10〜11ヶ月で頑張ったら
    ATPまで取れますか?
    シェアハウス ルークリーについて詳しく知りたいです。
    空港までは、何で行きますか?
    空きはありますか?
    月に食事込みでいくらくらいかかりますか??生徒さんは何人くらいですか?

    1. 飛行教官 より:

      ATPは基本的に1500時間必要ですので、1年では不可能です。教官の免許までは取得可能だと思います。
      ルークリーは空港に一番近い寮で、歩いて2分で到着します。月の食事代ですが人によりますが500ドルから1000ドルくらいだと思います。宿泊費は共同部屋で1日15ドルです。現在生徒は把握できておりませんが、ジープラスの訓練生は2021年4月現在みなさん卒業されて、次回は新規の訓練となります。

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