フライトスクールの選び方 費用編 その2(機体レンタル費)
2年ぶりに風邪をひいてしまい、1週間ほど寝込んでまして更新が遅れました。
すみません、、、、
それでは前回の続きを書いていこうかと思います。
前回までのまとめは、
Part 141の認定校で、C172やPA28の機体で個人用から計器飛行、事業用までの訓練を一貫して行える訓練校を選びましょう。
ということです。
前回のブログはこちらをクリック 前回のブログ
今回は訓練費用を考える上で重要なことをお伝えしていきます。
機体レンタル費用に隠された罠??
目に見えない燃料費の罠
機体レンタル費用は前回のブログフライトスクールの選び方 費用編 その1でも書きましたが、燃料費と保険料が含まれているかどうか必ずチェックしましょう。訓練校の中には燃料費と保険料は別で支払う必要があるところもあります。
燃料費はレシプロエンジンですとAVGAS(アブガス:航空燃料 100LL)という燃料を使います。ジェットエンジンですとJET Aという灯油を使います。相場はどちらも1ガロンあたり5ドル前後です。
1時間あたり何ガロン消費するかは機体ごとで異なります。C172だと4から7ガロンです。
燃料の他にエンジンオイルなども必要です。
目に見えない機体保険(航空保険)の罠
自動車の任意保険と同様に飛行機にも任意保険があります。機体自体にかける保険やパイロット個人で支払う保険等、航空先進国のアメリカには色々な保険があります。
私はAVEMCOのパイロット保険に加入しており月50ドルで掛け捨ての保険に加入しています。どんな飛行機に乗っても対人対物補償額は100万ドル、機体は15,000ドルが毎回補償されます。
さらにほとんどの機体のオーナー(個人であっても法人であっても)はそれぞれ保険に加入されています。
それなのに何故か訓練ごとに保険料を請求している訓練校もあります。
1年間で数十万円だったり、1ライセンスごとに数万円だったり、、、、
飛行機のレンタルには目に見えない費用があります。
全ての費用が含まれていてC172、PA28(チェロキー)ならば1時間あたり150から200ドルであれば問題ないと思います。
1時間あたり機体レンタル費用とは?
次にお話しするのは、機体レンタル費用の算出方法です。
1時間あたり150ドルから200ドルが相場と伝えましたが、時間はどうやって計測するの?
鍵を貸し出してから?離陸してから?エンジンをスタートしてから?
答えはエンジンをスタートしてからです!
飛行機の中にはエンジンの稼働時間を計測するメーターが取り付けられています。Tech meterとhobs meterです。
通常はエンジン始動前のHobsメーターを記録しエンジンを始動させ、訓練終了後に再度Hobsメーターを記録して稼働時間を計測し、そこからレンタル費用を算出します。
0.1時間単位(6分単位)でメーターが回転します。
始動前が209.8で訓練終了後に211.4となっていた場合は、
211.4 – 209.8 = 1.6
となり、1.6時間稼働したことになります。
金額は1時間あたり150ドルであった場合、
150 × 1.6 = 240
となり、レンタル費用は240ドルとなります。
つまりはエンジンをスタートしてから止めるまで毎分いくらか課金されていき最終的に金額を支払うというものです。
ここで勘のいい人は気づくことがあると思います。
ということは飛んでなくても課金されるってこと???
その通りです。
もっと言えば訓練していなくてもエンジンを動かしている限りレンタル費用は必要になります。
訓練していないのにレンタル費用が課金される?
何それどういうこと?????
飛行訓練はもちろん飛行して初めて実施されるものです。
エンジンを回し始めました、滑走路から離陸して訓練空域まで飛行し飛行訓練をして拠点空港に帰ってきます。
これが普通の訓練です。飛行訓練は訓練空域で行います。飛行訓練を1時間行いました。エンジンはトータルで2時間回しました。
1時間の飛行訓練にあたり2時間分のレンタル費用を支払うことはあり得る話なのです!!
このカラクリについては次回お話しいたします。
今回のまとめ
認定校のPart141の訓練校で自家用から計器飛行、事業用の訓練を一貫して行える機体でC172かPA28(チェロキー)を使用し、レンタル費用に燃料費、オイル費、保険料などが全て含まれて相場の値段であることが絶対条件。
次のブログは
フライトスクールの選び方 費用編 その3(拠点空港)
全ては未来のパイロットのために!
少しでも興味を持ったら今すぐ資料請求!